2006年04月01日
ほんとに好きだったら人妻とだって駆け落ちしちゃうんだあ。 「夜の果てまで」
青二才の大学生が人妻を奪って駆け落ちするという
なんとも男だったら誰もがやってみたかった(はず?)物語。
たとえその女が、ラーメン屋の夫人で10歳上で、
しかも、いつもM&Mのチョコを万引きするような女であっても、
彼にとっちゃあヒロインだ
うん。わかるわかる。
そりゃ念願の新聞記者の内定とれたって関係ねえよ。
おー。ホントにやったらカッコええなあ。
で。東京のボロアパートの暮らし。
いいじゃない。いいじゃない。
生活のひもじさと反比例して愛は高揚するっての。
で。青二才の青年は、女をキャバレーで働かせちゃうことになる。
他の男がよってこないかという心配とか、
自分が養えないという男としてのふがいなさの後悔とか。
気持ちが交錯するよなあ。
そりゃ、酒びたりになるし、店まで行って張り込みしちゃうよ。
しっかし、この物語は
いちいち男のロマンの琴線にふれてくる。
ま。所詮、物語だからね。
男の虫のいい妄想(脚本)どおりに女が動いている(描写されてる)んだが。
小説の中ぐらいは許してくれよ。
「錆つくよりは燃え尽きたい」
(ニールヤング作 カートコバン引用)
だよ。
だよ。この野郎!
●夜の果てまで 角川文庫
盛田 隆二 (著)
1954年、東京生まれ。85年「夜よりも長い夢」で早稲田文学新人賞入選。90年『ストリート・チルドレン』(講談社)が野間文芸新人賞候補に。92年には『サウダージ』
出版社: 角川書店 売上ランキング 24,094位
著者会心の最高傑作! 感動の恋愛小説。
切なくて、苦しくて、でも懐かしい。誰もがここに描かれた恋愛に身に覚えがある−−。佐藤正午氏絶賛。(『湾岸ラプソディ』を改題)
二年前の秋からつきあっていた女の子から突然の別れ話をされた春、俊介は偶然暖簾をくぐったラーメン屋で、ひそかに「Mさん」と呼んでいる彼女と遭遇した。彼女は、俊介がバイトをしている北大近くのコンビニに、いつも土曜日の夜十一時過ぎにやってきては、必ずチョコレートの「M&M」をひとつだけ万引きしていくのだった…。彼女の名前は涌井裕里子。俊介より一回りも年上だった―。ただひたむきに互いの人生に向き合う二人を描いた、感動の恋愛小説。著者会心の最高傑作。



